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 2018.08.21
核兵器禁止条約
日本の対応に批判

  フクシマ ヒロシマ ナガサキ
原水禁大会で核廃絶を誓う

 被爆73年の原水禁大会は7月28日、福島市内で開かれた福島大会で始まり、広島、長崎の大会で核兵器禁止・原発ゼロをめざしてさらに運動の輪を大きく広げることを確認した。

 一方、広島、長崎の平和記念式典に参列した安倍晋三首相は挨拶のなかで昨年の国連総会で122の国と地域の賛成で採択された核兵器禁止条約に言及せず、平和宣言で戦争被爆国として条約の発効に積極的な役割りを求める広島・長崎両市長と対照的・後ろ向きの姿勢をさらした。

 安倍首相は、核保有国と非核保有国の橋渡しに努め、国際社会の取組みを主導すると述べたが、アメリカの核の傘の下にいて核兵器禁止条約に賛成できない日本に対し、一部の非核保有国は不信感を募らせており、「橋渡し」にはほど遠い位置に置かれている。

 これに対し、国連のグテーレス事務総長は、広島の式典に寄せたメッセージと初めて訪れた長崎の式典での挨拶で、「核兵器の完全廃絶は、国連の最も重要な軍縮の優先課題」と述べるとともに、「核保有国には、核軍縮をリードする特別の責任がある」と訴えた。

広島大会
 被爆73周年原水禁世界大会・広島大会は8月4日、平和公園からグリーンアリーナまでの酷暑の中の折鶴行進で開幕した。

 2200人が集結した開会式で佐古正明大会副実行委員長は、「被爆の実相や核を巡る情勢を学び、地域の原水禁運動の先頭に立とう」と挨拶。爆心地から800㍍で被爆した被爆者代表の桑原千代子さん(86歳)は、「二度と核兵器を使ってはならない。平和を守るためにそれぞれができることをしよう」と訴えた。

 翌5日は、分科会と「ひろば」が開かれた。分科会「ヒバクシャ1世界のヒバクシャの現状と連帯のために」では、先ごろ朝鮮を訪問して被爆者調査を行った金子哲夫広島原水禁代表の報告の後、長崎から参加した平野伸人さん(韓国の原爆被害者を支援する会)が、韓国の被爆者の現状と課題を提起した。続いて韓国から参加した韓国被爆2世の会会長の李太宰さんが、父・李康寧さんの被爆手帳取得の裁判闘争と韓国での高校生平和運動の取組みを報告した。 (広島発) 

長崎大会
 原水爆禁止世界大会長崎大会は8月7日から9日の3日間、長崎市内で開かれ、核兵器廃絶や脱原発社会の実現を主要テーマに議論が行われた。

 川野浩一原水禁議長は1800人が参加した開会総会で、広島市の平和記念式典で挨拶した安倍晋三首相が、核兵器禁止条約に触れなかったことを批判。「条約制定に向けた取組みはわが国の宿命的な役割」と強調。被爆から73年の今日も被爆体験者や在外被爆者などの問題が山積しているとして「政府は早急に責任を持って対応しなければならない」と指摘し、「核も戦争もない21世紀を求めてともに闘おう」と呼びかけた。

 海外ゲストを代表して挨拶した前ドイツ連邦議会議員のべーベル・ヘーン氏は「核は民生利用も脅威。福島やチェルノブイリの事故は原子力の危険性を物語っている。今こそ原発を廃止し、再生可能エネルギーの推進を」と強調した。 (長崎発)