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2017.04.25
辛淑玉連載 たんこぶ「野良」から見える日本
連載第481回
 
 

 この国では政権から末端のネトウヨまで、五つの共通項がある。1、デマであることを認めない。2、決して謝らない。3、話をすり替え、自分を被害者と位置づける。4、居直る。5、逆ギレする。
 これって、化石男の典型的なパターンだ。要は、政治も社会も、すべてがクソオヤジ化したと言っていい。で、いまや、何でも閣議決定だ。「土人≠ヘ差別ではない」から始まって、道徳教科書を検定で書き換えさせたのに「パン屋に特定して意見していない」まで、何でもありだ。とにかく、自分は正しい、ということに全てのエネルギーを注ぎ込む。その執着ぶりも凄まじい。そして、次は妄想である。
 ここまでいくと、もはやDVすら通り越してストーカーの領域だ。会話も説得も成り立ちようがない。となると必要なのは医療処置か刑務所に叩き込むことなのに、よりによってそのストーカーに盗聴法と、予算を増やした暴力装置と、さらに妄想増進装置の共謀罪まで持たせようとしている。ケント・ギルバートなど、その妄想に乗っかって、反基地運動は中国から支援をもらってやっているというプロパガンダで日銭を稼ぐ始末。カルトの連中は、運動の黒幕は辛淑玉だとまで言い出した。そのうち、トランプ、習近平、プーチン、辛淑玉と並ぶんじゃないかと思うほど。私も偉くなったもんだ。
 トランプが思いつきでシリアにトマホークをぶち込んだかと思えば、「その決意を支持する」と、難民の受け入れもしていない日本政府がきっぱり。バカとしか言いようがない。そこには、強いものには決して逆らわないというメッセージが込められている。
 思えば、戦争に負けてアメリカの奴隷となった日本は、貢物として沖縄を提供した。日本にとって沖縄は家畜だからだ。そして、沖縄が「家畜」なら、この社会で生きる在日は「野良」なのだ。野良の私が意思を持ち、お上に抗うなど、狂犬病のようにあってはならないことであり、始末すべき対象なのだろう。
 家畜にとっても、野良にとっても、物申すことは命がけなんだよ。


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