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2017.10.17
辛淑玉連載 たんこぶ
ツーショット3万円
連載第505回
 
 

 ラスベガスにあるホテルの32階から、野外コンサート会場に向けて銃を乱射する事件が起きた。現在までに59名の死者と567名の負傷者が確認されており、米国史上最悪の銃乱射事件となった。
 容疑者の男性は自殺したが、ホテルの部屋には少なくとも16丁の銃があり、さらに自宅にも18丁の銃と爆発物、数千発の銃弾があったという。そして、この事件を受けて米国の銃器メーカーの株価は「上昇」した。 殺せば殺すほど、武器の需要は高まる。
 最もわかりやすいのが戦争だ。危機を煽ることで儲かるというのは、痩せないと男にモテないとか、女は化粧しないと外に出られないという脅迫商売と同じ手口だ。ターゲットにされた消費者は、ペテンに気がつくまで延々と買わされ続ける。
 米国が掲げる「テロとの戦い」は、まさにこの脅迫商売そのものだ。2003年のイラク侵攻が、今日まで続く終わりのない殺戮の幕開けとなった。軍需産業にとって、イラクは始末に困っていた劣化ウラン弾の在庫処分セールの場であり、その後の殺戮マーケット拡大の出発点でもあったのだ。
 この戦いでの日本人の最初の犠牲者は、イラク北部ティクリートの公道で爆死した2名の外交官だった。いまもってどこからも犯行声明が出ていないということは、米軍による誤爆の可能性が高い。しかし、それを追求する日本の政治家はほとんどいない。
 きっと、戦争は金の卵を産む鶏なのだろう。安倍も小池もその後ろを走り、戦争に反対する者に対しては、片や「こんな人たち」と蔑み、片や「選別」と「排除」を行って選挙に突入した。
 彼らに共通するのは、憲法を「改正」して思う存分「正義」の名の下で人殺しをしたい、そして金儲けをしたいことだと思えてならない。命(他人の)よりカネなのだ。
 核武装を唱え、沖縄選出の議員に「日本語わかりますか」と言い、在日の地方参政権への反対を党公認のための踏み絵にする小池百合子は、ツーショット写真の代価に三万円を要求する。記者の質問に「うふふ」と笑う笑顔の向こうに、血が透けて見える。




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