新社会党トップへ
  1. トップ
  2. 週刊新社会
  3. たんこぶ >2019.07.16

辛淑玉連載 たんこぶ
踏みつけ政治 
連載第587回
 6月13日、東京新聞望月衣塑子記者の『安倍晋三大研究』(KKベストセラーズ)のトーク&サイン会が開催された。

 そこに宮本岳志(前衆議院議員)と籠池泰典(森友学園元理事長)が飛び入りで登壇し、握手を交わした。それが記事にもなり、「昨日の敵は今日の友」と書かれていた。

 この握手記事は多くの人に好意的に受け取られた。宮本が衆議院を辞めて大阪12区の補欠選挙に出たとき、思想的に反対の立場の籠池が「支持する」と公言したこともあり、壇上で握手を拒むことは難しかっただろう。

の登壇を批判をする者を「狭量」だと言い、在日が何を訴えても無視して宮本支持を口にする者もいた。

 彼らの一連の言動には、籠池によるヘイトのターゲットとされた在日への思いは微塵も感じられない。むしろ、「反安倍」のためには我慢しろと言わんばかりだった。 

 こんなにレイシストに優しい人たちを見ていると、私は一体何と闘ってきたのだろうかと、自問自答してしまう。

 籠池は、自身が経営していた塚本幼稚園で園児に教育勅語を唱和させ、韓国人は嫌い、臭いと言い、何かあれば韓国人の仕業と決めつけ、保護者に「よこしまな考え方を持った在日韓国人・支那人」と書いたヘイト文書を送りつけた。

 そして、「名古屋の塾から小学校を興した人も市内の高校を買収した人も在日ですから、こんな学校では勉強はできても国家観はズタズタになり反日の人間になり得る」「(沖縄)現知事は親中華人民共和国派、娘婿も支那の人である。もともと中共に従いたいと心から思っているので、中共の手先かもしれない」とデマを量産していた。

 籠池が国会証人喚問の冒頭で「自分の至らなさを認めますとともに、反省すべき点は反省し謝りたいと思います」と言ったことや、籠池の妻が著書のなかで「ヘイト文書」を、「本当に申し訳なく思っており、ここに謝罪します」と記したことをあげて、籠池はすでに謝罪したと主張する人がいるが、あのね、謝罪って、被害者に対してするものなのですよ。

 そんなことまで教えてあげないと、駄目なの?



 ↑上にもどる
トップへ