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8・28共同テーブルキックオフ集会での岡﨑宏美委員長あいさつ

2021/09/03

 みなさんこんにちは。新社会党委員長の岡﨑宏美です。共同テーブルの場で連帯のご挨拶ができること、感慨深くまた心強く思っております。新社会党としての考え方をお伝えしなければならないのであろうと受け止めてご挨拶をいたします。
 
 今日の皆さんがたくさん報告された課題、問題点について共有できると、まず申し上げます。


 新社会党は小選挙区制導入を含む政治改革法に反対して、当時の社会党から除名処分された5人の国会議員によって結成されました。そこに、社会党が基本方針「護憲」の闘いまでないがしろにすることに危機感を抱いていた、全国の党員や市民運動の方々が一緒にやろうと参加され、議員だけの党ではなく、地域の党員・活動家による政党として今日まで歩んできました。

 5人の一人であった私は、激変する政治を見てきました。立ち位置によって、政権や時の方針について、それぞれ評価が分かれるのは承知の上で申し上げますと、
①なぜ、カネにまつわる政治スキャンダルの克服が小選挙区制導入にすり替えられたのか。
②80年代中曽根政権が新自由主義政策推進の社会党つぶし・総評つぶしと、その先の憲法改悪を目指す長期的方針が腕力をもって進められた。そしてそこで「自己責任、自助努力」の政策、すなわち今日の深刻な格差と貧困の社会(非正規社会)を作り出した、派遣労働法導入や家族単位に固定化する社会保障制度改悪であったこと。
③さらに90年代には保守二大政党の政治体制にするためにマスコミも含んだ「民間政治臨調」が世論を誘導したこと。

 これらに対して、社会党はあまりに無防備であり、一人一人の市井の人が、暮らしや平和のあり方を考えて、政治にかかわる事を訴える努力より、労働組合に依拠した選挙で議席を確保することに終始していました。

 新社会党は「独りよがりの最左派」と揶揄されることもありましたが、憲法をこの社会に生かすことができれば一人一人が生きやすい、暮らしやすい社会になる。そう考えて政党要件をなくしても変わらず活動してきました。でも、自己満足の活動に終わらせるつもりはありません。「格差と貧困が急速に拡大する社会を作り出した政治とは違う選択肢」があるのだといえる政治勢力を確立させることなしには、次の時代への責任を果たせないと考えています。

 社民党さんからの呼びかけを、新社会党は飾りなく受け止め、率直に回答すべく党内の意思統一をはかっています。それは私たちの覚悟です。

 統一名簿に加わらず「お手伝い」に終わる選挙であれば、私たちはこれ以上の傷を負う心配も、選挙にかかる多額の費用捻出の心配もないかもしれません。しかし、このあまりにも酷い政治を変えるために共に闘うことを放棄することは、運動の自滅につながります。社民党も新社会党も共に次の時代に責任を持つために協力する、それが統一名簿方式への呼びかけだと受け止めています。立憲民主党から共産党まで、議席の多寡ではなく、対等な関係で共闘できるようにするためにも、いわゆる第三極として力をつけることが求められています。社民党・新社会党・緑の党の政党間の率直な話し合いも必要かと思います。

 「しっかりとした動きを作れ!」これが共同テーブルの皆さんの声だと受け止めて、それにお応えする方針は何か。きちんとした答えを出す、その決意を申し上げて新社会党の連帯のご挨拶といたします。