今週の新社会

砲弾 演習場外に 陸自4度目の誤射
日米演習中止!「あいば野集会」 徹底究明求める

2021/07/06
先制攻撃訓練が目的の日米合同軍事演習の中止を求めて
滋賀県高島市内をデモ行進=6月27日


 陸自と米軍の合同演習が滋賀県高島市の饗庭野(あいばの)演習場で6月18日〜7月11日の間行われている。6月27日に高島市内で「先制攻撃の日米合同軍事演習反対!憲法改悪阻止! あいば野集会」が開かれ、コロナ感染対策の下に市民・労働者・学生が参加した。(滋賀・稲村)

 饗庭野演習場で18回目となる日米合同軍事演習は米軍1600人、陸自1400人の過去最大の規模で行われたもので、演習実施の発表は直前の6月10日だった。今回の合同演習は矢臼(北海道)や奄美駐屯地(鹿児島県)など全国7カ所で行われており、饗庭野での演習はその一環。

 また、6月23日には陸自が饗庭野演習場で行っていた実弾演習で120ミリ迫撃砲弾1発が敷地境界を越え、西に約1キロ離れた山林に着弾した。その時、着弾地点から100メートルほどの場所で道路工事が行われていて4人が作業していたという。

 合同演習中止を求めて高島市の住吉公園で開かれた集会は、「フォーラム平和関西ブロック」と「2021あいば野に平和を!近畿ネットワーク」の共催。集会前に代表者が陸自今津駐屯地に日米合同軍事演習中止の申入れを行った。

 集会では、フォーラム平和関西・西川徹二議長と近畿ネットワーク・野坂昭生代表が主催者挨拶。野坂代表は「演習で120ミリ迫撃砲が境界を越えて1キロ離れた木をえぐった23日の事件は、6年で4度目。実弾演習を中止させ、日米合同演習も即刻停止し徹底究明をはかれ」と訴えた。

 永井友昭京丹後市議は、「国会の会期末に強行採決された重要土地利用規制法は、京丹後米軍Xバンドレーダー基地を毎日視察してブログにアップしている私を不当逮捕する法律だ」と連帯挨拶した。

 沖縄平和センターの山城博治議長と嘉田由紀子参院議員のメッセージ紹介、内海義夫滋賀県教組委員長らの決意表明、集会宣言採択後に市内2キロをデモ行進した。