今週の新社会

政権交代で変えよう こんなにひどい国
立憲野党は総力で 総選挙は19日公示

2021/10/13
臨時国会開会日に衆院議員会館前に集まった300人が岸田自公政権打倒・政権交代を訴えた=10月4日

 岸田文雄内閣が10月4日発足した。「聞く耳を持つ」岸田氏は、党人事や組閣で安倍晋三元首相や麻生太郎前副総理の言うことを聞いた。そして、「ボロが出ないうちに」と野党の予算委員会開催要求を拒否、14日衆院解散、19日公示、31日投開票を決めた。立憲野党は悪政転換の責任を果たすため、統一候補必勝へ共闘の実を上げなければならない。

岸田文雄内閣は安倍・麻生直系

 臨時国会初日、議員会館前で開かれた集会で反貧困ネットワークの瀬戸大作事務局長は、「コロナ禍で職と住むところを失った人たちへの支援金が底をついた。民間ではもう限界。1人も取り残されずに生きるためには、公的責任が必要だ。そのために政権交代を」と訴えた。

 安倍・菅政権の約9年間でも、新自由主義政策でこれほどひどい貧困と格差を作った。保健と医療体制も壊して、コロナ感染に対応できず患者を自宅に放置したことは、自民党と内閣の要職で安倍・菅政治を支えてきた岸田氏も同罪だ。

 また、UR都市機構に対する口利き疑惑を閣僚辞職で逃げようとした甘利明氏を党幹事長に起用したことは、「モリ・カケ・桜」疑惑の解明を拒否、国民に露骨に背を向けたと断言できる。総裁選で岸田氏が何度も使った言葉「民主主義」は嘘っぱちであった。

 安倍直系で自民党きってのタカ派・高市早苗氏を政調会長に選んだことは、戦争できる国づくりの表明であり、ジェンダー平等否定の宣言だ。

 そこで問われているのは立憲野党だ。ここまでひどい社会と政治を、本気で変えることが国民・有権者から突き付けられている。政権交代を実現する政権構想が必要だが、立憲民主党と日本共産党の間で政権協議が整い、共産党は市民連合と合意した政策で、立憲政党による政権に閣外協力することとした。

 立憲野党が、小選挙区の統一候補擁立・選挙協力を行う総選挙は目前だ。新社会党は野党統一候補の勝利に全力を上げるとともに、比例区では社民党との協定に沿って社民党を支援する。政権交代へのホップである総選挙を闘い、ステップの来年の参院選で自前の候補者を立てる決意だ。