今週の新社会

アベ国葬反対
〝自民党政治の闇〟許さない
国民の怒りが爆発

2022/09/07
安倍国葬やめろ!緊急市民集会第二弾=8月27日、都内新宿駅西口

   岸田政権が強行を図る「安倍国葬」に反対する国民の闘いは、「弔意強制」の閣議了解を断念に追い込んだ。コロナ無策や旧統一教会と自民党の癒着に対する国民の強い批判で内閣支持率は急落、国葬反対の世論が圧倒したからだ。

  「安倍国葬やめろ!緊急市民集会」(実行委員会主催)が8月27日、東京・新宿駅西口広場で16日に続いて開かれた。 

   軽妙な語り口で集会を盛り上げた芸人の松元ヒロさんが「税金は死んだ人のためでなく、生きるのに困っている人のために使うものだ」とズバリ。 

   川柳活動家の乱鬼龍さんが「内閣は岸ダ岸ダというけれど 崖っぷちだぜ もうこの国は」と書いたチラシを配る。 

   鎌田慧、田中優子佐高信、内田雅敏、落合恵子の各氏も発言、政党関係では社民党の福島瑞穂党首、共産党塩川鉄也衆院議員、れいわ新選組の水道橋博士参議院議員が国葬を強行しようとする岸田政権を批判した。

   警備費用10倍以上 

   閣議決定すれば何でもできると思い込んでいる岸田自公政権は、安倍政権が集団的自衛権行使容認を閣議決定した流れを引き継いでいる。自公政権は法治主義を真っ向から否定している。 

   国会に諮ることなく支出しようとしている約2億5千万円の国葬費用には、その10倍以上の警備費が入っていない。高まる国葬反対の声を鎮めるために金額を小さく見せようとしている。 

   安倍晋三元首相銃撃事件で火が付いた旧統一教会問題。反社会的行為を隠すために政治家につながり、政治を歪めてきたことが明らかになり、国民の怒りが爆発している。 

   緊急集会では「安倍家葬儀も、旧統一教会の友好団体の天宙平和連合の追悼式も終わったのに国葬をやる必要はない」との皮肉る発言も出て、「心の強制を許さない」「戦後の闇も許さない」と盛り上がった。 

   同日、兵庫県神戸市では「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」が主催して、安倍元首相の国葬に反対する集会とデモが400人を集めて行われるなど、全国各地で国葬反対の活動が取り組まれた。 

   自由法曹団や戦争させない総がかり実行委員会が呼びかけるネット署名は8月29日7時現在、それぞれ、11万5千人、7万5千人が賛同。東京、神奈川、兵庫など5弁護士会も、立憲主義を揺るがすとして国葬反対の会長声明を出している。