今週の新社会

国葬、再稼働 許さない
岸田政権に怒り

2022/09/28
台風14号の影響で時折降る雨をついて開かれた「『戦争法』強行から7年 福島原発事故を
忘れない さようなら戦争さようなら原発大集会」=9月19日、代々木公園


戦争法強行7年

廃止求め1万3000人

    「戦争法」強行から7年の9月19日、国葬中止・原発再稼働反対・戦争法廃止を掲げて1万3千人が東京の代々木公園で岸田政権に怒りを突きつけた。新社会党や憲法を生かす会のメンバーは、国葬反対の大のぼりを掲げて渋谷駅方面のデモで声をからした。 

     集会冒頭、総がかり実行委員会共同代表の小田川義和さんは主催者挨拶で、「市民の声も野党の意見も全く耳に入れない岸田政権と自民党に、市民はいま腹の底から怒りを感じている。岸田政権ノーの怒りを突きつけたい。その一点だ」「毎日新聞の世論調査、内閣支持率29%。その世論を形にするのが今日の集会だ」と強調した。 

  立憲民主党、共産党、社民党の各代表の連帯挨拶の後、作家の落合恵子さんが「今度こそ市民を怒らせたらどうなるか分からせてあげよう」と訴えた。 

  続いて改憲問題対策法律家6団体連絡会の大住広太弁護士が、「安倍元首相によって進められてきた憲法を破壊する政治は功績どころか数々の黒い疑惑を残した」と糾弾した。

  障がい者支援と労働組合の活動をしている井田敬さんは若手代表として挨拶、戦争法強行当時学生で、「あの時のくやしさ、民主社会を破壊していく政治が強くなっていることに強い危機感を持った」「国葬は人の死に上下をつける。それは生きることにも上下をつけることだ」と国葬拒否を呼びかけた。 

  全国一般労組東京南部委員長の中島由美子さんは、「同じ女性会長、委員長だが、私は国葬に反対」と芳野友子連合会長を批判した。 

  原発問題では、福島原発刑事訴訟支援団団長の佐藤和良さんが控訴審で逆転勝利をめざすと表明、東海第2原発運転差し止め訴訟原告団の大石光伸共同代表は、「原発推進をGX会議で議論しているが、国葬、戦争法、改憲、根っこは同じ」と警鐘を鳴らした。 

  沖縄問題は「『止めよう!辺野古埋め立て』国会包囲実行委員会」の毛利孝雄さんが、「知事選・県議補選で安倍政権以降進められてきた沖縄政策への県民のマグマのような憤りが噴出」と指摘した。