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道しるべ
法制審ではなく議員立法で
2025/02/05
急務の「再審法」改正
逮捕から無罪判決まで58年、袴田巌さんの冤罪事件は再審制度の不備を満天下にさらした。冤罪の被害者を救済する法制度の確立を求める世論が高まっている今、議員立法で進めるべきだ。
袴田さんの場合、最初の再審請求から無罪確定まで43年もかかっている。袴田事件は、確定した刑事裁判をやり直す再審制度の問題点を浮き彫りにした。冤罪被害者の救済には再審法の改正が急務であり、開会中の今国会で議員立法での改正を強く求める。
法制審求める検察
なぜ議員立法による改正か。踏み込んだ見直しには後ろ向きの法務・検察が、法相の諮問機関である法制審議会での議論が必要という姿勢だからだ。法制審に諮問すれば時間がかかるばかりか、改正のブレーキになりかねない。
法務省はこれまで国会答弁などで「見直す必要はない」としてきたが、法制審にかけるべきと言い始めたのは議員立法による改正機運が高まってきたからだ。
再審法改正の柱となるのは、再審請求審での全証拠の開示を制度化することや、再審開始決定に対する検察官の異議申し立て(抗告)の禁止などだ。日弁連や「再審法改正をめざす市民の会」も、これらを求めている。
そして、再審法改正を目指す超党派の国会議員連盟は360人を超え、衆参両院の全議員(713人)の過半数に上っており、議員立法での早期改正は可能で、日弁連や市民団体も働きかけを強めている。
「5点の衣類」開示
再審法は刑事訴訟法に19条しかなく、手続きの詳細はほとんど定められていない。そのため、裁判官によって審理の進め方はまちまちとなるのが実状という。
「条文が少ないのでどうやって進めればいいか指針が明確ではない。裁判官の考え方が出てしまうところはある」という裁判官のコメントもあった。
袴田さん無罪の決め手となった「5点の衣類」を巡るカラー写真などの証拠は、検察側が「再審請求段階での証拠開示は法的根拠が薄い」と難色を示したのを、静岡地裁が「捏造の疑いを晴らす努力をした方がいい」と促し、2010年にようやく開示された。
姉ひで子さん訴え
昨年9月26日の袴田さん無罪判決に先立って東京で開かれた集会で姉ひで子さんは、「巌は命を救われた。拘禁症は治っていないが、47年7カ月拘置所で巌は頑張った。その頑張りを再審法改正に」と訴えた。
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逮捕から無罪判決まで58年、袴田巌さんの冤罪事件は再審制度の不備を満天下にさらした。冤罪の被害者を救済する法制度の確立を求める世論が高まっている今、議員立法で進めるべきだ。
袴田さんの場合、最初の再審請求から無罪確定まで43年もかかっている。袴田事件は、確定した刑事裁判をやり直す再審制度の問題点を浮き彫りにした。冤罪被害者の救済には再審法の改正が急務であり、開会中の今国会で議員立法での改正を強く求める。
法制審求める検察
なぜ議員立法による改正か。踏み込んだ見直しには後ろ向きの法務・検察が、法相の諮問機関である法制審議会での議論が必要という姿勢だからだ。法制審に諮問すれば時間がかかるばかりか、改正のブレーキになりかねない。
法務省はこれまで国会答弁などで「見直す必要はない」としてきたが、法制審にかけるべきと言い始めたのは議員立法による改正機運が高まってきたからだ。
再審法改正の柱となるのは、再審請求審での全証拠の開示を制度化することや、再審開始決定に対する検察官の異議申し立て(抗告)の禁止などだ。日弁連や「再審法改正をめざす市民の会」も、これらを求めている。
そして、再審法改正を目指す超党派の国会議員連盟は360人を超え、衆参両院の全議員(713人)の過半数に上っており、議員立法での早期改正は可能で、日弁連や市民団体も働きかけを強めている。
「5点の衣類」開示
再審法は刑事訴訟法に19条しかなく、手続きの詳細はほとんど定められていない。そのため、裁判官によって審理の進め方はまちまちとなるのが実状という。
「条文が少ないのでどうやって進めればいいか指針が明確ではない。裁判官の考え方が出てしまうところはある」という裁判官のコメントもあった。
袴田さん無罪の決め手となった「5点の衣類」を巡るカラー写真などの証拠は、検察側が「再審請求段階での証拠開示は法的根拠が薄い」と難色を示したのを、静岡地裁が「捏造の疑いを晴らす努力をした方がいい」と促し、2010年にようやく開示された。
姉ひで子さん訴え
昨年9月26日の袴田さん無罪判決に先立って東京で開かれた集会で姉ひで子さんは、「巌は命を救われた。拘禁症は治っていないが、47年7カ月拘置所で巌は頑張った。その頑張りを再審法改正に」と訴えた。