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鎌田 慧 連載コラム
「沈思実行」
表現の自由を潰す道警 第96回
2022/04/20
4月1日、北海道警察は表現の自由に真っ向から対立する蛮行に踏み切った。
「安倍やめろ」と札幌市でヤジを飛ばした男女ふたりを排除した過剰警備が、札幌地裁で3月下旬、「表現の自由を制限した」と判断され、損害賠償の支払いを命じられたことへの道警の控訴だ。
もしもこれが認められるとしたなら、この世はヤミだ。
2019年7月、当時の安倍晋三首相が札幌で街頭演説をした。このとき、ヤジをとばしたふたりが、警察官に肩や腕を掴まれ、その場から排除された。
このあと、わたしは依頼を受けて「政権と警察による『問答無用政治』」「『弁士中止』の悪夢想起」(「北海道新聞」のタイトル。2019年7月26日)とする批判を書いた。
その2年前の都議選のとき、安倍首相はJR秋葉原駅前で、「安倍やめろ」のブーイングを浴びて「こんなひとたちに、私たちは負けるわけにいかない」と声を荒げていた。
それからは一国の首相が、「ステルス」戦闘機なみに、どこの演説会場へ行くのかは秘密にされ、大型バスで動員された「こんなひとたち」ではない、自民党支持者たちにちんまり囲まれていた。
最高の皆さんに集まってもらった」と小心な権力者はよろこんでいた。
「弁士注意」や「弁士中止」は、1900年に施行された「治安警察法」による警官の横暴で、言論弾圧だった。
札幌の安倍街頭演説会では、ヤジったひとが私服警官によってたかって腕をねじ上げられ、連行・排除された。わたしはこう書いた。
「警察の横暴が、政権への忖度、権力の指示から、さらには警察権力の独自な行使に発展しそうで、それが恐怖だ」
裁判所は、ヤジを「公共的・政治的事項に関する表現行為」として認めた。道警はそれを拒否して控訴した。
原告の大杉雅栄さん(34歳)は札幌市内で記者会見して、「鈴木直道知事が表現の自由の価値を信じるのであれば、控訴を取り下げるべきだ」と抗議した。
控訴は司法の独立としても、絶対に認められないはずだ。
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「安倍やめろ」と札幌市でヤジを飛ばした男女ふたりを排除した過剰警備が、札幌地裁で3月下旬、「表現の自由を制限した」と判断され、損害賠償の支払いを命じられたことへの道警の控訴だ。
もしもこれが認められるとしたなら、この世はヤミだ。
2019年7月、当時の安倍晋三首相が札幌で街頭演説をした。このとき、ヤジをとばしたふたりが、警察官に肩や腕を掴まれ、その場から排除された。
このあと、わたしは依頼を受けて「政権と警察による『問答無用政治』」「『弁士中止』の悪夢想起」(「北海道新聞」のタイトル。2019年7月26日)とする批判を書いた。
その2年前の都議選のとき、安倍首相はJR秋葉原駅前で、「安倍やめろ」のブーイングを浴びて「こんなひとたちに、私たちは負けるわけにいかない」と声を荒げていた。
それからは一国の首相が、「ステルス」戦闘機なみに、どこの演説会場へ行くのかは秘密にされ、大型バスで動員された「こんなひとたち」ではない、自民党支持者たちにちんまり囲まれていた。
最高の皆さんに集まってもらった」と小心な権力者はよろこんでいた。
「弁士注意」や「弁士中止」は、1900年に施行された「治安警察法」による警官の横暴で、言論弾圧だった。
札幌の安倍街頭演説会では、ヤジったひとが私服警官によってたかって腕をねじ上げられ、連行・排除された。わたしはこう書いた。
「警察の横暴が、政権への忖度、権力の指示から、さらには警察権力の独自な行使に発展しそうで、それが恐怖だ」
裁判所は、ヤジを「公共的・政治的事項に関する表現行為」として認めた。道警はそれを拒否して控訴した。
原告の大杉雅栄さん(34歳)は札幌市内で記者会見して、「鈴木直道知事が表現の自由の価値を信じるのであれば、控訴を取り下げるべきだ」と抗議した。
控訴は司法の独立としても、絶対に認められないはずだ。