鎌田 慧 連載コラム
「沈思実行」
デッドロック上の原発 第209回
2024/09/11
原発は災難つづき。まるで転落の始まりの様相である。福島原発のメルトダウン事故から13年たっても、溶けだした核燃料棒はいまだ圧力容器を破って、格納容器の底で凝固したまま。猛毒デブリとなって高濃度の放 ・・・続きを読む
いま、プロレタリア文学を 第208回
2024/09/04
本紙に連載されていた、大崎哲人さんのプロレタリア文学紹介の記事が一冊にまとめられた。『プロレタリア文学への道』(論創社)である。葉山嘉樹や黒島伝治、私の好きな作家たちが登場する。
最近は ・・・続きを読む
最近は ・・・続きを読む
核のゴミの行方(下) 第207回
2024/08/28
青森県むつ市の市長は国交省官僚だった宮下宗一郎氏だ。8月上旬、「国の原子力政策に貢献する」と、まるで政府の御用聞きのように、もっとも危険な使用済み核燃料を、地元のむつ市が受け入れる契約に調印した。 ・・・続きを読む
核のゴミの行方(中) 第206回
2024/08/21
農業県を目指していた青森県が「巨大開発」の夢に踊らされるようになるのは1969年、閣議決定された新全国総合開発計画(新全総)で、鹿児島県志布志湾岸と並べて目玉とされたからだ。
その頃、 ・・・続きを読む
その頃、 ・・・続きを読む
核のゴミの行方(上) 第205回
2024/08/14
青森県の宮下宗一郎知事は、新潟県の東京電力柏崎刈羽原発に溜まっている、核の猛毒ゴミ(使用済み核燃料)の「中間貯蔵」を引き受ける、と発表した。
これは他県の原発ゴミもカネと引き換えに受け ・・・続きを読む
これは他県の原発ゴミもカネと引き換えに受け ・・・続きを読む
いま問う国鉄民営化(下) 第204回
2024/08/07
国鉄の分割・民営化から37年経って、亡霊のように出現した元国鉄運転士村山良三さんの『JR冥界ドキュメント』を、前回この欄で紹介したが、自殺者を150人も発生させた「世紀の労組大弾圧」を、一回だけの ・・・続きを読む
いま問う国鉄民営化 第203回
2024/07/24
公共性。最近、影が薄くなった。鉄道、水道、郵便もそうだが、住民の生活をささえていた、地味な思想だった。誰もがその恩恵を受けられた。社会的な存在の意味は大きく、その仕事に従事する人たちは、プライドを ・・・続きを読む