今週の新社会

差別と戦争ない社会つくるため闘い続け
I(アイ)女性会議60周年

2023/07/12
結成60年の記念行事で「新しい戦前にしないために」をテーマにシンポジウムが行われた

I(アイ)女性会議60周年

記念講演とシンポ
岡﨑委員長が挨拶


  I(アイ)女性会議(奥節代・中村ひろ子共同代表)は6月24日、東京都内で結成60年の記念行事を「ともに抗い、歩き続けよう」をメインテーマに会場90名、オンラインで40カ所をつないで行った。 

  同会議は1962年、「日本婦人会議」として「差別と戦争のない社会をつくるために活動する」を掲げて結成された。2002年に「 I (アイ)女性会議」に名称変更し、昨年が60周年だったが、コロナ禍で延期されていた。 

  中村ひろ子共同代表が主催者挨拶し、来賓の福島瑞穂社民党党首、新社会党の岡﨑宏美委員長、在日本朝鮮民主女性同盟の南ナム・ジュヒョン珠賢副委員長、平和フォーラムの藤本泰成共同代表が挨拶、立憲民主党は阿部知子衆院議員がメッセージを寄せた。 

  基調講演は安保法制違憲訴訟の会弁護団の中野麻美弁護士が、「軍事化の女性の人権~私たちは『新しい戦前』を許さない」テーマに行った。 

  中野さんは、「パンデミックと戦争は女性と子どもの生存と平和を危機に陥れる。武力による紛争解決モデルの法的承認と軍事化の内実は、家父長制と女性に対する暴力による支配を強化する。今こそ憲法前文、9条、14条(差別禁止)、24条(婚姻と男女平等)の不可分・不可譲・不可侵の普遍的人権の強化が求められる」と訴えた。 

  また、「新しい戦前にしないために」をテーマにシンポジウムが行われ、パネリストの中野弁護士、海渡雄一弁護士、杉浦ひとみ弁護士、平和フォーラムの藤本共同代表が問題提起、司会を同会議の池田万佐代事務局長が務めた。 

  最後に共同代表の奥節代さんが、「統一地方選では女性の進出が拡大されたが、国会や経済、労働の分野の遅れでジェンダーギャップ指数はまたまた低下している。次の衆院選や参院選に向けて頑張っていきましょう」とお礼の挨拶を述べた﨑委員長が挨拶を
述べた。