今週の新社会

東京から政治変える
蓮舫さん知事選へ「小池都政をリセット」

2024/06/12
食料配布活動の現場で意見交換する蓮舫・東京都知事予定候補=6月1日、東京・新宿の都庁そば(蓮舫事務所サイトから)



  「自民党の延命に手を貸す小池都政をリセットするのが私の使命」―6月20日告示、7月7日投票の東京都知事選挙に立候補表明した蓮舫参院議員(56歳)は5月27日の記者会見で力強く決意を表明した。都知事選には3選をめざす小池百合子知事(71歳)らが立候補する見込みで、蓮舫さんは立憲野党の共同候補として〝小池都政ストップ〟の挑戦状を突きつけた。

    蓮舫さんの出馬決意には、5年に及ぶ「6党意見交換会」(立民・共産・社民・緑の党・生活者ネット・新社会)の信頼の積み重ねがある。その中で新社会党都本部は他の5党・団体間の連絡調整役を果たしてきた。 

    小池氏は、永田町政治の中を自身の権力欲のためになりふり構わず渡り歩いてきた人物。シンボルカラーの〝緑〟とは裏腹に、デベロッパーのための都心の再開発、神宮外苑や日比谷公園などの緑の伐採を強行する。 

    中学校までだった医療費助成(個人負担通院1回・入院1日あたり200円、自治体によって負担なし)を、高校3年生まで同様の助成とした22年、そして今年度からの学校給食無償化でも、財源の半分を負担する自治体との話し合いもなく予算化した。 

     都民より自分優先の小池氏は、裏金問題で国民の不信のさなかにある自民党に接近し、自身の政治生命の延命を図る。 

     対する蓮舫さんは6月1日、都庁そばで毎週土曜日に無料の食事提供や相談会を実施している「新宿ごはんプラス」を訪れ、「NPO法人自立生活サポートセンター・もやい」の大西連理事長と意見交換した。 

    小池都政は食事提供活動を支援するどころか、20年6月には雨を避けるため都庁舎下に移動した人たちを大雨の下に排除しようとしたことすらある。 

    ボランティア活動に対する支援が弱いのは自民党も同じ。22 年の消費者庁の報告書によると、フードバンクに対する食糧の寄付量は米国739万トンに対し、日本は2850トン(いずれも18年)で、米国の0・5%にも満たない。 

    新自由主義で公助が壊された社会を正すために、蓮舫都政を実現して利権と腐敗にまみれた自公政治を終わらせなくてはならない。