今週の新社会

蓮舫勝利へ
都知事選7日投票

2024/07/03
左:蓮舫候補
右:「都心の緑を守り、都民の暮らしから不安を取り除く」と訴える蓮舫候補=6月23日、JR錦糸町駅前


最後の追い込み
若者の不安除く都政を



    首都決戦・東京都知事選は、7月7日の投票へ最終盤。都民の暮らし、国政にも大きな影響を与える戦いで、立憲野党や広範な市民団体が応援する蓮舫候補(56歳)は、勝利をめざして最後の力を振り絞っている。

  「都民生活最優先」を掲げる蓮舫候補は、子育て、若者、非正規労働者の支援を行い、手取りを増やして不安を取り除くと訴え、神宮外苑の「百年の森」を守るために都民と話し合って再開発を見直し、緑豊かな東京をつくると約束する。

   また、日比谷公園を商業ビルの前庭に変える公園破壊を中止させ、ジェンダー差別を解消し、だれもが生きやすくなる東京へ大転換する都政は、蓮舫勝利で実現できる。 

   しかし、蓮舫候補の生活の安心と希望を生む政策や人柄、政治姿勢は有権者への浸透が今一歩だ。 

    対する現職の小池百合子候補(71歳)は、かねて指摘されている学歴詐称問題で都民を納得させる回答を示さず、無視・隠ぺいの姿勢は、心ある市民の強い批判を浴びている。 

   自民党を徹底批判することで都知事の座に就いた小池氏は、派閥の裏金疑惑のさなか、自民党との関係を復活させたが、なりふり構わず当選するためだ。 

   8年前、「多摩格差ゼロ」を公約にしながら、水道水のPFAS汚染の原因解明と改善に及び腰、首都に多くの米軍基地があることにも異を唱えない。 

   さらに若者の不安定雇用にメスを入れようとしない政策は、都の出生率0・99%に現れており、小池都政の破綻は明らかだ。 

    選挙情勢は、序盤で「小池先行・追う蓮舫」と報道されたが、投票箱が閉まるまでの戦いが勝利のカギだ。投票日は七夕。願いを短冊ではなく、投票用紙に書く有権者を1人でも増やすために最後まで全力を尽くそう。