今週の新社会

住民の安全守れ
オスプレイ反対 厚木、船橋市民ら行動

2021/12/15
 厚木基地前で抗議と申し入れ=11月26日、
右端は大波修二訴訟原告団団長・大和市議


日本の空を蹂躙する米軍。それと一体で拠点化を図る特殊作戦機オスプレイの自衛隊配備。住民の不安は増大し、基地の周辺住民は抗議と配備撤回の動きを強めている。 

  戦闘機などの爆音で住民の平穏な生活を侵害し続けている米海軍厚木基地(神奈川県大和市、綾瀬市)に対して11月26日、厚木基地爆音防止期成同盟や第五次厚木基地爆音訴訟原告団など4団体は、米海軍厚木航空施設司令官に「空母艦載機の飛来に抗議し、日米共同訓練の中止とオスプレイの厚木基地使用中止を求める」申し入れを行った。 

   厚木基地で12月上旬から中旬に行われた日米共同訓練にオスプレイ6機が加わり、さらに11月20日以降、オスプレイ3機が自治体等に無通告で飛来して居座り、離着陸を繰り返している。こうしたオスプレイ常態化に強く抗議した。 

  あわせて米海兵隊や空軍、海軍を問わず、オスプレイの厚木基地への飛来、および住宅密集地での飛行を行わないことや、在日米軍基地に配備されているオスプレイをすべて本国に撤去することなど5点を要求した。 

  木更津基地(千葉県木更津市)でのオスプレイ整備拠点化や習志野演習場( 同・船橋市)での訓練に反対する集会が12月4日、船橋市内で開かれた。 「オスプレイいらない! 習志野・八千代・船橋ネットワーク」の主催で650人が参加した集会は新社会党や共産党、社民党、みどりの党、市民ネットワーク千葉県の代表が連帯挨拶、立憲民主党はメッセージを寄せた。 

  新社会党千葉県本部の宮川敏一委員長は、「今年度の補正予算で7738億円と莫大な金額を防衛費に投入する。当初予算と合わせ6兆1160億円。GDP1%枠を突破するが、自民党はGDP2%まで防衛費を押し上げようとしている。まさに戦争への道を歩んでいると言うしかないが、近隣諸国と平和友好外交をすれば軍事費はいらない。その分を福祉、教育に使えば国民は幸せになる。大企業と軍事産業だけを見る岸田政権に国民の安全と安心はない。日本の空にオスプレイはいらない。オスプレイをなくそう」と呼び掛けた。集会後は市内をパレードした。