今週の新社会

政権 終わりに
岸田首相国葬強行
国会包囲の闘い強め
旧統一教会と政治の関係暴け

2022/10/05
 国会正門前は「安倍国葬」に抗議・反対の声を上げる
1万5000人の市民で埋まり、「岸田自公政権打倒!」
の怒り・決議が渦巻いた=9月27日

 
  圧倒的な国葬反対の民意を無視した「安倍国葬」が強行された9月27日、全国で抗議集会・行動が取り組まれた。東京では国葬会場の武道館近くでデモ行進が行われ、国会正門前には1万5千人が集まって抗議、岸田文雄政権の終わりの始まりにしようと声を上げた。岸田首相にとっては大誤算となった国葬は、統一教会と政治の深い闇の追及とともに3日から始まった臨時国会の焦点だ。

安倍政治継続許すな

  「国会正門前の横断歩道は警察が封鎖するほど移動も困難になり、1万5千人の市民がひしめくようにして「国葬反対!」と抗議の声を上げた。 

  集会では法政大学前総長の田中優子さんが、「民主主義と人権は不断の努力なしには実現できない。いっそうその努力が必要な時代になった」と、民意を無視し安倍政治を権威づけて悪政の継続を図ろうとする自公政権の危険性を看破した。 

  また、在日ビルマ市民労働組合のミンスイ会長は、「(ミャンマー)国軍が自国民を2300人も殺している。その代表を国葬に招いた」と岸田政権の人権無視を糾弾した。 

  一方、鎌田慧さんらが呼びかけた日比谷公園集会・銀座デモも、「国葬反対」「岸田内閣総辞職」を訴え、国会前集会に合流した。 

  法的根拠もなく強行された国葬は、改めて安倍政治の憲法と民意を無視し、法をないがしろにしたかを思い起こさせる1日となった。 

  国民監視の強化と戦争への道、更にはアベノミクスで新自由主義を再起動し、格差と貧困、非正規労働で苦しむ民衆を尻目に、大企業や富裕層に富を集中させた罪は重い。 

  安倍政治への怒りは、戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会が国葬前日に提出した、ネット署名18万8064筆とそれに呼応した「紙ベース」の署名7万8963筆、総計26万7027筆に表れた。 

  国葬当日は武道館周辺の学校を休校させ、通行止めなどの厳しい交通規制を行い、全国からの応援2300人を含めた約2万人の警官による厳戒態勢は、岸田政権の恐怖の表れともいえる。 

  「国葬反対は国民意識とずれている」と自民党の茂木敏充幹事長が言い放って2カ月、市民が声を上げたからこそ国葬反対が世論の6割超となり、内閣支持率を急落させた。

  国葬は強行されたが、統一教会問題は自浄能力を失った自民党や政権を追い込んでいる。臨時国会での追及、それを支える院外の闘いを継続強化して自公政権を終わらせよう。