今週の新社会

統一自治体選勝利へ
参院選総括し決意 党第28回臨時大会
次代に闘い引き継ぐ

2022/11/23
「ぐらつく野党共闘を立て直すために新社会党が意識的に役割を果たそう」と訴える岡﨑宏美委員長=11月12日、第28回臨時党大会  
    新社会党は11月12日、東京都内の会場と全国をオンラインで結んで第28回臨時全国大会を開き、夏の参院選総括とともに護憲闘争や来春の統一自治体選(前半投票=4月9日、後半=同23日)など当面する諸課題を全力で闘う方針を決めた。

   大会は、来賓の福島瑞穂社民党党首が日程の都合で冒頭に挨拶し、参院選での共同の闘いに謝意を表明するとともに、今後の闘いの共同を呼びかけた。

   岡﨑宏美委員長は、憲法破壊が急速に進むも参加する野党共闘を再構築するために、新社会党が果たすべき役割と意識的取組みの重要性を訴えた。 
  
     続いて長南博邦書記長が「参院選総括と統一自治体選・次期参院選方針」、橘幸英財政局長が「参院選収支決算報告」を提案した。

   討論では参院選を候補者として戦った岡﨑彩子さんをはじめ30人が、十数年ぶりで厳しかった参院比例の闘いなどを報告。「獲得目標には届かなかったが、闘ったから成果と課題が明らかになった」と多くの代議員が述べ、青年や女性の結集と活躍など新たな「前進の芽」も確認された。 
   
     方針案には、「社民党に限定した取組みは中でぐらつく野党共闘を立て直し、立憲民主党も、共産党も、市民野党共闘の分断にならないか」との意見も出たが、「立憲野党共闘の深化をめざし、その一環である『護憲の三極』の『共同名簿方式』実現に引き続き努力する」ことを決めた。 
 
      夏の参院選は社民党の呼びかけで、「社民党比例区名簿に新社会党員籍、新社会党役職名を明記した候補者を登載(共同名簿方式)」する方針を2月の27回大会で決定した。 

      27回大会では、「国政選挙を闘える実態にない」、「結局は党の主体性が堅持されず、社民党の政党要件確保に奉仕するだけではないか」といった意見も出たように、「共同名簿方式」への疑問やとまどいもあった。

      その中で憲法破壊・戦争国家への暴走や、国民生活の窮状を前にして「闘うべき・闘わざるを得ない」と、岡﨑彩子さんを立てて闘うことを決断した。