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今週の新社会
若者に希望を
「つらい」の受皿に 世代つなぐ運動を
新春対談 菱山 南帆子さん×水摩 雪絵さん
2023/01/01
菱山さん(右)と水摩さん
ひしやま・なほこ
1989年生まれ。市民運動家。「許すな!憲法改悪・市民連絡会」事務局長。
昨年44歳の年の差がある前事務局長から職を引き継いだ。
著書に『嵐を呼ぶ少女と呼ばれて』。
みずま・ゆきえ
1984年生まれ。介護施設勤務を経て2013年、29歳で葛飾区議に初当選、
「いのちとくらしが最優先!」が信条、現在3期目。
昨年4月、新社会党東京都本部書記長に就任。
1991年の湾岸戦争の時、東京・横田基地を「人間の鎖」が包囲した。30年前、2人は親に連れられて参加していた。国会前などで市民運動の顔となった菱山南帆子さん、そして水摩雪絵葛飾区議。若い2人が運動の課題などを語り合った。
水摩・菱山 明けましておめでとうございます。
水摩 両親は共働きで労働組合の活動をしていたので、私が活動に入るのは自然な成り行きでした。介護職場で働いていましたが、人員配置とか休日もない状態をユニオンで交渉して是正させたのが、ユニオンでの初めての成功体験でした。
その2カ月後に区議選の話があり、介護制度や利用者の生活もどんどん悪くなっていって、それを改善しようと2013年の葛飾区議選に立候補し、現在、3期目です。
菱山 共働きの親でしたが、母は手話通訳の仕事で、私を1人で家に置いておけないと、手話サークルなどに連れていかれて障がい者と接したり、環境問題や憲法集会にも連れていかれました。おかしいことには声を上げる下地が、できていたんですね。
中学1年の時にイラク戦争。テレビで戦争を見ている場合ではないと、アメリカ大使館に抗議に行ったら機動隊に排除された。こうやって国家は市民に暴力をふるって戦争を後押しするのかと市民運動に入り、あっというまに21年目です。
*
本当に「国のかたち」が大きく変わっていくことに直面していると思います。それでも若い人が立ち上がらないのは、長い時間かけて怒りを奪われたから。皆でというものがなくなり、横につながらなくてはならないのにばらばらにされて。
悩みを吐き出す相手が生身の人間ではなく、携帯で、ツイッターで死にたいとか、つらいと言う。本音を言えない社会、「自助」の冷たい社会が「助けて」の声を踏みつぶしていると思います
私たちの運動が「死にたい」とか、「つらい」とかの受皿になっていない。運動をパターン化せずに、ありとあらゆるこぶしの上げ方を考えていかなくてはと思います。
水摩 私は介護職だったから、福祉職場がどうなっているかから政治を考えます。介護職場の人手不足解消には待遇改善、と言われているけど進まない。生きるためのセーフティネットを支える低賃金の私たちがいる。必死で支えている現場は崩壊しかけている。
同級生たちと話すと、毎日が精一杯、だけど遊びに行ったり、楽しいこともしたいとやってはいるけど、漠然とした不安感があって、投資、NISAとかやっている。
菱山 若いうちから老後のために生きているなんておかしいよ。
水摩 それでも、国が当てにならないから自分で何とかしなくてはと。安心感を得たいけど自己責任が染みつき、怒りとならない。
菱山 守られたことがないから、権利意識より自己解決となる。労働組合が活躍したのを見たこともない世代。だから、「労働組合に入って意味あるの」ってなっちゃう。
*
若い人たちが立ち上がらないのではなく、我々のめざしたい社会の中身をしっかりと提示していく必要があると思います。「社会を変えたらこうなるんだ」というイメージや言葉を持つことが、大切だと思っています。
水摩 葛飾区にはいろんな課題、住民生活に影響する課題があります。それをどんどん発信していくと、区政にも関心を持ってくれるようになります。
菱山 私には国会前で大声を出している人というイメージがあるけど、地元でも宣伝活動や集会をしっかりやっています。足元がしっかりしていないと、いくら国会前でやってもだめなんですよね。
運動が非日常なものではなく、時々国会前に行っておしまいではなく、住んでいるところと両方必要。維新や自民党はそれをわかっている。利権が絡んだりしているけど地域に足場を築いています。
私たちに利権はないけど、希望や、こういう社会にしようとか、本当の豊かさをアピールできると思う。
地域が変わると学校給食とか老後のこと、コミュニティバスとか違うんです。一緒に地域や生活を良くしていく議員を増やしたい。それが絶対国政につながっていく。上からではなく、下からの社会改革ってとても大事。
若い人が運動をやっているのは本当に貴重で、水摩さんと知り合ったのは葛飾の憲法集会。そういう場を大人が設定して、ばらばらの若い人をつなげることが大事だと思います。そういう出会いの場を作ってほしい。
水摩 そう、「もう年だから」なんて言ってほしくない。一緒に運動してほしい。
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ひしやま・なほこ
1989年生まれ。市民運動家。「許すな!憲法改悪・市民連絡会」事務局長。
昨年44歳の年の差がある前事務局長から職を引き継いだ。
著書に『嵐を呼ぶ少女と呼ばれて』。
みずま・ゆきえ
1984年生まれ。介護施設勤務を経て2013年、29歳で葛飾区議に初当選、
「いのちとくらしが最優先!」が信条、現在3期目。
昨年4月、新社会党東京都本部書記長に就任。
1991年の湾岸戦争の時、東京・横田基地を「人間の鎖」が包囲した。30年前、2人は親に連れられて参加していた。国会前などで市民運動の顔となった菱山南帆子さん、そして水摩雪絵葛飾区議。若い2人が運動の課題などを語り合った。
水摩・菱山 明けましておめでとうございます。
水摩 両親は共働きで労働組合の活動をしていたので、私が活動に入るのは自然な成り行きでした。介護職場で働いていましたが、人員配置とか休日もない状態をユニオンで交渉して是正させたのが、ユニオンでの初めての成功体験でした。
その2カ月後に区議選の話があり、介護制度や利用者の生活もどんどん悪くなっていって、それを改善しようと2013年の葛飾区議選に立候補し、現在、3期目です。
菱山 共働きの親でしたが、母は手話通訳の仕事で、私を1人で家に置いておけないと、手話サークルなどに連れていかれて障がい者と接したり、環境問題や憲法集会にも連れていかれました。おかしいことには声を上げる下地が、できていたんですね。
中学1年の時にイラク戦争。テレビで戦争を見ている場合ではないと、アメリカ大使館に抗議に行ったら機動隊に排除された。こうやって国家は市民に暴力をふるって戦争を後押しするのかと市民運動に入り、あっというまに21年目です。
本当に「国のかたち」が大きく変わっていくことに直面していると思います。それでも若い人が立ち上がらないのは、長い時間かけて怒りを奪われたから。皆でというものがなくなり、横につながらなくてはならないのにばらばらにされて。
悩みを吐き出す相手が生身の人間ではなく、携帯で、ツイッターで死にたいとか、つらいと言う。本音を言えない社会、「自助」の冷たい社会が「助けて」の声を踏みつぶしていると思います
私たちの運動が「死にたい」とか、「つらい」とかの受皿になっていない。運動をパターン化せずに、ありとあらゆるこぶしの上げ方を考えていかなくてはと思います。
水摩 私は介護職だったから、福祉職場がどうなっているかから政治を考えます。介護職場の人手不足解消には待遇改善、と言われているけど進まない。生きるためのセーフティネットを支える低賃金の私たちがいる。必死で支えている現場は崩壊しかけている。
同級生たちと話すと、毎日が精一杯、だけど遊びに行ったり、楽しいこともしたいとやってはいるけど、漠然とした不安感があって、投資、NISAとかやっている。
菱山 若いうちから老後のために生きているなんておかしいよ。
水摩 それでも、国が当てにならないから自分で何とかしなくてはと。安心感を得たいけど自己責任が染みつき、怒りとならない。
菱山 守られたことがないから、権利意識より自己解決となる。労働組合が活躍したのを見たこともない世代。だから、「労働組合に入って意味あるの」ってなっちゃう。
水摩 葛飾区にはいろんな課題、住民生活に影響する課題があります。それをどんどん発信していくと、区政にも関心を持ってくれるようになります。
菱山 私には国会前で大声を出している人というイメージがあるけど、地元でも宣伝活動や集会をしっかりやっています。足元がしっかりしていないと、いくら国会前でやってもだめなんですよね。
運動が非日常なものではなく、時々国会前に行っておしまいではなく、住んでいるところと両方必要。維新や自民党はそれをわかっている。利権が絡んだりしているけど地域に足場を築いています。
私たちに利権はないけど、希望や、こういう社会にしようとか、本当の豊かさをアピールできると思う。
地域が変わると学校給食とか老後のこと、コミュニティバスとか違うんです。一緒に地域や生活を良くしていく議員を増やしたい。それが絶対国政につながっていく。上からではなく、下からの社会改革ってとても大事。
若い人が運動をやっているのは本当に貴重で、水摩さんと知り合ったのは葛飾の憲法集会。そういう場を大人が設定して、ばらばらの若い人をつなげることが大事だと思います。そういう出会いの場を作ってほしい。
水摩 そう、「もう年だから」なんて言ってほしくない。一緒に運動してほしい。