今週の新社会

ジェノサイド ストップ!

2023/11/08
「ガザへの攻撃を止めよ」
パレスチナの平和を願うキャンドル集会=10月29日、東京駅前の行幸通りで


パレスチナに平和を   世界各地で叫び
 

     イスラエル軍は、ガザ地区への食料や水、燃料を止めて大規模な空爆を繰り返し、10月25日夜には同北部に戦車などで侵攻した。国連は10月28日、「人道的休戦」を要請する決議を行ったが、日本の棄権は人道に対する罪だ。新社会党は断固抗議する。

イスラエルによるガザ地区への攻撃 

     ガザ地区では病院が最後の避難所となっているが、救急車も爆撃されている。医薬品は底をつき、燃料がなく電力不足に直面している。電気のない病院は、新生児の保育器が動かず、集中治療室の呼吸器が止まり、手術室が機能しない。

     命を救うには空爆と地上侵攻を停止し、人道援助を無条件に可能にすることだが、エジプトとガザの境界で開いた人道街道も、ガザ地区内のガレキでトラックが通れない。 

     空前の人道危機を前に、パレスチナ支持のデモが禁止されたフランスでも、警察の抑止を跳ね返して大規模に繰り広げられている。パリの行政裁判所は、警察の禁止命令を取り消した。イスラエルを支持するイギリスでも、イスラエルに対する激しい抗議デモが起きており、欧州各都市でも同様だ。 

     アメリカではユダヤ系団体「平和のためのユダヤ人の声」が10月18日、連邦議会前でデモを行い、数百人が議会内で座り込み、イスラエルへの抗議と停戦の声を上げた。 

     国連総会は10月27日、ガザの人道危機拡大に対し、121カ国の賛成で「人道的休戦」を決議した。フランスなどは賛成、日本やイギリスなど44カ国が棄権、アメリカなど14カ国は反対した。 

     東京でも10月27日、イスラエル大使館近くで「戦争犯罪ストップ!」を訴え、「ダイ・イン」が行われた。警察が道路交通法違反と制止したが、参加者は「憲法の平和主義が上だ」と譲らなかった。 

     29日夕方には「パレスチナの平和を願う女たちの会」が東京駅前でキャンドル集会を開き、ストップジェノサイドを訴えた。