今週の新社会

憲法いかす未来へ

2023/11/15
「沖縄を再び戦さ場にするな!」と横断幕を掲げてシュプレヒコールを繰り返す新社会党員ら=11月3日、国会正門前で


大軍拡の阻止を
公布77年で国会前集会 平和主義を確認 


  日本国憲法公布から77年の11月3日、国会正門前で4000人が集会を開いた。岸田政権の大軍拡への厳しい批判と、イスラエルのガザ地区への無差別爆撃とジェノサイドに対する抗議が行われ、南西諸島の軍事基地化・ミサイル配備で、憲法の非武装・中立・平和主義の意義がより高まっていることが確認された。新社会党も関東各県から参加してアピールした。

  集会は「つなごう憲法をいかす未来へ11・3憲法大行動」のスローガンで「戦争させない・9条壊すな!総がかり実行委員会」と「9条改憲NO!全国市民アクション」が主催。 

  音楽演奏のオープニングで始まり、主催者挨拶に続いて4政党(社民党、れいわ新選組、立憲民主党、共産党)、1会派(沖縄の風)の連帯アピールが行われた。 

  メインスピーチでは憲法学者で恵泉女学園大学教授の齊藤小百合さん、同じく日本体育大学教授の清水雅彦さんの訴えと問題提起があった。 

  斎藤さんは憲法13条( 幸福追求権)、14条、(法の下の平等)、24条(男女平等)に示された理念を現在に生かすための社会的ビジョンを持つことの重要性を訴えた。清水さんは、安保3文書の違憲性とともに、「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と言い換える欺瞞性を指摘した。 

  リレートークでは、沖縄で30年にわたり基地問題を取組んできた加藤裕弁護士が辺野古新基地訴訟の代理人として、福島から新潟に避難している大賀あや子さん、全国保険医団体連合会会長の住江憲勇さんの3名が発言。最後に行動提起があり、コールで終えた。

  ガザでの虐殺
  大使館に抗議 


  11月4日には、雨宮処凛、鎌田慧、田中優子さんら9人の学者・文化人の呼びかけで、「殺すな!ガザ地区停戦緊急行動」が行われ、イスラエル大使館前の歩道での抗議行動に1600人が参加した。参加者は「殺すな!爆撃をやめろ!」「イスラエルは撤退しろ」「今すぐ停戦・虐殺やめろ!」など、口々に叫び抗議した。 

  また、5日には日比谷公園から銀座へのデモとアピール行動が行われ、在日外国人を含め1600名が参加、「ガザ攻撃をやめろ」「パレスチナに平和を」とアピールした。