今週の新社会

停戦・ガザ解放を
「パレスチナデー」の 11 月29日
各地で集会・デモ

2023/12/13
バイデンも岸田も恥を知れ!
「ジェノサイド(大量虐殺)を今すぐやめよ」
と訴えてデモ行進=11月29日、東京・新宿



  「パレスチナ国際デー」の11月29日、「戦闘休止を停戦に」「ガザ解放を」と訴える「パレスチナに平和を 緊急行動」が東京・新宿で取り組まれた。大阪市でも北区にある米総領事館前でイスラエル支援をやめよと抗議行動が取り組まれた。イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマス殲せん滅めつとガザ地区からパレスチナ人の追放を公言している。

  国連のグテーレス事務総長はこの日、「ガザに住むパレスチナの人々は、人道上の大惨事に苦しんでいる。170万人近くが住む場所を追われているが、安全な場所などどこにもない。一方で東エルサレムを含むヨルダン川西岸被占領地区も、事態が激化する寸前の危機」と指摘。  

  「パレスチナの人々が不可侵の権利を獲得しようとする強い願いに連帯し、すべての人々が平和、正義、安全、尊厳を持てる未来を」と呼びかけた。 

  東京・新宿中央公園で開かれた集会では、ニューヨークのデモに参加したアイコさんが、「歴史的大虐殺を見ながら何もしないのはありえない。虐殺映像を毎日見せられて、何もできないと思わせられるのは嫌だ。だから絶対にこの世界を変えなければならない。一緒に変えよう」と涙ながらに訴えた。

  10月17日の爆撃で500人超が殺されたガザ市のアハリー・アラブ病院で生まれたハニン・シアムさん(26歳)は、「そこに転がっている(娘の)手を渡してください」という『ガザ・モノローグ』を朗読した。モノローグには、同病院のガレキの前で年配の女性が看護師に話しかけたことが書かれている。 

  その「手」は「今朝、私がニュースを見るために椅子に座るのを助け、支えてくれた私の娘の手」「指輪でわかったよ」「この子は家を出る前に私に挨拶をして、手にキスをしてくれた」と女性は記した。 

  参加者は集会後、新宿駅東口まで行進して停戦とガザの解放を訴えた。デモは900人で始まったが、沿道からの参加者で最終的に1200人となった。 

  2日後の12 月1日、イスラエルは攻撃を再開。COP28に出席していた岸田文雄首相は同日、ドバイでイスラエルのヘルツォグ大統領と会談。事態の早期沈静化につなげることが重要と述べたが、 即時停戦とイスラエル軍の撤退を迫らず、イスラエルの蛮行にお墨付きを与えた形だ。29日の新宿デモでは「バイデンも岸田も恥を知れ」と声が上がった。