鎌田 慧 連載コラム
「沈思実行」
原子炉 足許の虚無 第143回
2023/04/19
大江健三郎さんと坂本龍一さん。この国際的な知識人は、「さようなら原発運動」の呼びかけ人でもあり、反原発運動にとっての重要人物だった。そのおふたりが踵を接するように、相前後して他界した。予想はしてい ・・・続きを読む
大江さんの伝言 第142回
2023/04/12
青白い閃光の毒物テルル 第141回
2023/04/05
「福島原発事故4日後の15日、飯舘村では朝の雨が雪になった。その雪に黒い物が混じって降ってきた。金属の焼けるような臭いがして、周りの空気が赤錆色に見え、肌がピリ ・・・続きを読む
抵抗は労働者の権利だ 第140回
2023/03/22
ストライキ発生件数は、年間30件前後。日本の労働運動の現況である。1974年は五千件だった。かつて春闘時には街角に赤旗が翻っていた。労働者の権利の主張は、民主主義の基盤だ。労働者と使用者は対等であ ・・・続きを読む
横車と頬被りと泥靴 第139回
2023/03/15
短命に終った菅義偉前首相の、あたかも悪意の発作のような日本学術会議への干渉だった。会員候補6人にたいする任命拒否、この暴政から2年半になる。首相が岸田文雄に代わっていよいよ攻撃が強まっている。
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腐敗する政権と司法 第138回
2023/03/08
3月13日。東京高裁で袴田事件の判決がだされる。もはや「再審開始決定」以外の判決はありえない。司法の名誉がかかっているはずだ。
袴田事件は、清水市(現静岡市)の味噌工場の専務宅で発生した ・・・続きを読む
袴田事件は、清水市(現静岡市)の味噌工場の専務宅で発生した ・・・続きを読む
ハンセン病と炭鉱(下) 137回
2023/03/01
ハンセン病元患者・金キム夏・ハイル日さんが、点字本を舌先で読み取っている「舌読」の写真は、ユージン・スミスの水俣病の少女を浴槽で抱えている母親の肖像に匹敵する、と東京新聞のコラムで紹介した。柔らかな ・・・続きを読む