鎌田 慧 連載コラム
「沈思実行」
排外主義と独善主義 第72回
2021/10/06
ドイツがまだ統一される前、1987年に、西ドイツの作家・ギュンター・ヴァルラフの「最底辺」(岩波書店)が翻訳、出版されて話題を呼んだ。トルコ人に変装して、外国人出稼ぎ労働者として働きドイツ人のトルコ ・・・続きを読む
自公支配にさようならを 第71回
2021/09/28
本稿が掲載されるころ、まさに自民党総裁選挙前夜。マスコミは大騒ぎをしているであろう。それまでにまだ二週間ほどあるので予測はむずかしいのだが、河野太郎、岸田文雄、高市早苗、野田聖子の四氏で票を分け合っ ・・・続きを読む
水俣と色川大吉さん 第70回
2021/09/21
歴史家の色川大吉さんが亡くなった、との報せをうけて絶句した。その一週間前の内橋克人さんの訃報にも驚かされたが、色川さんには亡くなる前にお伝えしたいことがあった。
昨年10月、色川さんは上下2 ・・・続きを読む
昨年10月、色川さんは上下2 ・・・続きを読む
軍事研究への突進 第69回
2021/09/14
菅政権による、露骨な思想弾圧、「レッドパージ」と言うべき学術会議会員6人の任命拒否は、いまだ撤回されていない。憲法違反とも言える事態への強い抗議がつづいているが、菅首相は冷然と無視したままだ。
・・・続きを読む
・・・続きを読む
安倍・菅亡国の政治 第68回
2021/09/07
鹿児島県種子島の沖合にある馬毛島(まげしま)はわずか8平方キロメートルほどの無人島である。十数年前、漁船にのせてもらって上陸したのは、硫黄島で実施されていた米軍艦載機のタッチ・アンド・ゴー(離着陸) ・・・続きを読む
非人道国家なのか 第67回
2021/08/24
名古屋の出入国在留管理局(以下、入管)の施設に収容されていた、スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)が、施設内で死亡した事件ほど、日本政府の閉鎖性を示す事例はない。
日本に憧 ・・・続きを読む
日本に憧 ・・・続きを読む
煙濛々 天に漲(みなぎ)る
天下の壮観 我が製鉄所
八幡市(現北九州市)の市歌の一節。煙は工業化・近代化の象徴だった。
「この天の虹」。八幡製鉄所を舞台にした ・・・続きを読む