鎌田 慧 連載コラム
「沈思実行」

原発利益の政治家たち(上) 第177回

2024/01/17
  毎年恒例の「みすず」の「読書アンケート5点」に、昨年11月に刊行された青木美希さんの『なぜ日本は原発を止められないのか』(文春新書)をいれた。原発反対派万人の思いを表現しているタイトルだ。ことしも  ・・・続きを読む

政権交代へ進もう 第176回

2023/12/27
  今年最後のコラムが、自民党滅亡論になるのは必然か。絶対的な権力は絶対的に腐敗する、岸田内閣を絶対的権力などというのは、過大評価というものだが、腐臭漂う自民党長期政権といえば、大方が納得できよう。   ・・・続きを読む

永山則夫の復活(下)  第175回

2023/12/20
  永山則夫の背後には、射殺された4人とその家族の影が絡みついている。タクシー運転手とガードマン。被害者には扶養すべき家族がいた。獄中で被害者の家族に想いを馳せるようになるには、かなりの時間が必要だっ  ・・・続きを読む

永山則夫の復活(中)  第174回

2023/12/13
 永山則夫は「金の卵」のひとりだった。東京オリンピックが終った翌年。1965年3月、中学校を卒業するやいなや、青森駅から「集団就職列車」に詰め込まれ、東京・渋谷駅前のフルーツパーラに到着した。 

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永山則夫の復活(上)  第173回

2023/12/06
  『永山則夫小説集成』(全2巻)が発刊された(「共和国」刊)。永山自身、自己を「少年ルンペンプロレタリアート」と規定していた。かつて中卒年少労働者は「金の卵」とされて重宝されていたが、いまは虚飾を剥  ・・・続きを読む

虐殺を見殺しにできない  第172回

2023/11/22
  この稿が紙面化したころ、ハマス側に捉えられている、イスラエル側の人質のなん人かが解放され、イスラエルのガザ侵攻はつかの間の休戦になっているかもしれない。 

  10月7日のハマスの残虐な奇襲  ・・・続きを読む

「核燃まいね」の37年間  第171回

2023/11/15
  なん年ぶりかで、故郷へ帰った。なん年になるのか、と考えたがもうおぼろだ。途中駅の盛岡や青森市までは、用事があってなんどかいったが、青森からJRで40分ほどの弘前へ、足をのばすことはできなかった。   ・・・続きを読む